Posted on 2022.08.31
錆って実は
皆さんが思っているよりも
進行が速いこともあるんですよ。
その要因は様々ですが
近年の天候不順は錆の進行を
左右する大きな要因ですね。
このところ猛暑により
気温がとても高くなり、
現場作業をされている方は
特に大変なことと思います。
当社が施工しているような鉄製品も
実は天候に大きな影響を受けます。
当社に運び込まれてくる製品は
鉄製の部品や鉄塔、
橋梁に使用される鋼構造物が多いのですが、
これらの表面処理は実は空模様と
にらめっこすることが多々あります。
当社の掲げる100年防食を実現するため
とても重要な工程が、
錆びないように塗装や溶射をする際に
それらの前処理となるブラスト処理。
<ブラスト作業中の様子>
当社ではショットブラストよりも研掃力の高い
グリットブラストを行なっています。
研削材にアルミナを使用した
アルミナブラストも施工可能です。
これらのブラスト処理を
しっかり行なっているかどうかが重要。
ブラストの打ち漏れやムラが、
その後の塗装や溶射の品質に
大きく関わってきます。
<溶射作業中の様子>
ここでいう品質というのは
もちろん防食性能のこと。
塗装や溶射が剥がれたり割れたりすると
そこから塩分や水分が浸透して
錆が浮いてくることになります。
しっかりブラストをすることで、
そのあとの塗装や溶射の性能を
最大限発揮することができます。
そうすれば100年防食も実現できます。
が、どれだけしっかりブラストをしても
どうしても避けられないのが、
ブラスト直後から進行する錆。
塗装や溶射が剥がれないように
部材の表面を清浄にするブラストですが、
きれいにした直後から錆は発生し始めます。
これは空気に触れている以上
どうしても避けることができません。
天候、部材周りの雰囲気によっては
お昼にブラスト処理したものが
翌朝には錆び始めているということも!
※部材の表面の状態や研削材の状態など
ほかにもさまざまな要因で状態は変化します。
ですので、ブラスト処理は
気温、湿度、露点温度の管理とともに
後工程のタイミングがとても大切なんです。
当社にはブラストのみのご依頼も多いですが
保管している間にも錆は着実に進行します。
湿度の高い梅雨時に限らず
夜間に雨が降ることが予想されたり
天候が不順な時は
錆の進行がさらに顕著になります。
ですのでブラスト処理の後は
できるだけ速やかに次の工程に
かかることをお勧めします。
お持ち込みやお引き取りのタイミングが
正確であればあるほど
錆の影響が少ない状態でお渡しできます。
少しでも錆の影響が気になる場合は
当社製造管理の者によくご確認ください。
よろしくお願いします!
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