問題解決実績 [CASE STUDY]

塗装と金属溶射の違いを100年防食工場が解説します

溶射

当社は「100年防食工場」を掲げ、長年にわたり防食溶射技術に取り組んできました。今回、とある塗装会社様より金属溶射についてのご質問をいただきましたので、塗装との違いや金属溶射の特長について分かりやすく解説いたします。

金属溶射とは?

残念ながら塗装に比べて金属溶射はまだまだ認知度が低いですが、特に大型の鋼構造物の防食においてメリットの大きい施工方法です。

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金属溶射は、金属を溶かして基材(表面処理を行う物体)の表面に吹き付け、皮膜を形成する技術です。具体的には、金属材料を高温で溶かし、それを高速のガス流で基材に吹き付けることで、物体の表面にしっかりとした金属の皮膜を形成します。この皮膜が、腐食や摩耗、熱、さらには電気絶縁といったさまざまな環境から基材を保護します。

新免鉄工所はその黎明期から金属溶射に取り組んできました。防食溶射協同組合では理事を務めており、防食溶射の普及に尽力してきました。

塗装との違い

では、塗装と金属溶射の違いは何でしょうか?

塗装は、液体や粉末状の塗料を基材表面に塗布し、それを乾燥・硬化させることで皮膜を作ります。塗装の目的は、基材を保護すると同時に、色彩を与えて美観を保つことにあります。

一方で、金属溶射は塗装とは異なり、主に保護の目的で使用されます。特に、以下のような場面でその効果を発揮します。

  1. 過酷な環境での使用:
    海岸部や工業地帯など、腐食の進行が激しい場所では、厚い金属溶射皮膜が長期間にわたって基材を保護します。
  2. 大型構造物の保護:
    橋梁や鉄塔のような大型の構造物に対して、金属溶射は一度に広範囲を処理でき、耐久性の高い保護層を形成します。
  3. 長寿命を必要とする場所:
    例えば、定期的なメンテナンスが難しい場所や、一度の処理で長期的な保護が求められる場合、金属溶射が適しています。

溶射に使う線材には亜鉛、アルミニウムなど複数の種類があり、施主さまによっては溶射仕様も変わります。新免鉄工所では長年の経験をベースに、基材の種類や周辺環境、求められる性能に応じて最適な塗装、溶射をご提案、施工いたします。

金属溶射の利点

金属溶射には、多くの利点があります。

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まず、形成される皮膜が非常に厚く、耐久性に優れていることが挙げられます。これにより、塗装よりも長期間にわたり、基材を厳しい環境から守ることができます。また、金属溶射は幅広い素材に対応しており、鋼材だけでなく、アルミニウムや亜鉛といった様々な金属を使用することが可能です。

さらに、金属溶射は一度に大面積を処理することができるため、大型構造物の保護に適しており、メンテナンスの頻度を減らすことができます。特に、塩害や化学的な腐食が問題となる環境では、その効果は絶大です。

当社には地下鉄の車両1両分がまるごと施工できるブラスト室(本社)をはじめ、各種の線材や溶射ガンを備えております。岸和田には橋梁部材を海側からも陸揚げできる塗装ヤードがあり、大型の鋼構造物の溶射、塗装に対応しております。防食溶射管理者、防食溶射技能者の認定を受けているメンバーも複数居りますので安心してお問い合わせください。

塗装の特長と適用範囲

もちろん、塗装にも多くの利点があります。

特に、塗装は色彩を自由に選べるため、装飾や識別、ブランディングといった面でも重要な役割を果たします。塗装は、見た目を重視した仕上がりが求められる場合や、小型の製品や部品に対しても手軽に施せるため、非常に便利です。また、塗装は金属溶射に比べて初期コストが低く、一般的な環境での防錆効果も十分に発揮します。

しかし、厳しい腐食環境下では定期的なメンテナンスが必要となる場合があるため、環境や使用条件に応じて選択することが重要です。

溶射と塗装の選択でお悩みの際はお気軽にお問い合わせください。

適切な技術の選択

金属溶射と塗装は、それぞれ異なる特性と利点を持っています。

どちらを選ぶべきかは、使用環境や対象物の特性、そして長期的なコストなどを考慮して判断する必要があります。

もし、皆様の業務において、特に厳しい環境での保護が求められる場合や、大型の構造物に対する長期的な防食対策が必要であれば、金属溶射が最適な選択肢となるでしょう。一方で、色彩や仕上がりの美しさ、初期コストを重視する場合には、塗装が適しています。

当社では、金属溶射と塗装の両方に対応したご提案が可能です。どちらが適しているか分からない場合でも、お気軽にご相談ください。皆様のご要望に応じた最適なソリューションを提供させていただきます。

まとめ

金属溶射と塗装は、それぞれ異なる用途や特性を持つ表面処理技術です。厳しい環境下での耐久性が求められる場合には金属溶射が適しており、美観やコスト重視の場合には塗装が適しています。それぞれの技術の特長を理解し、適切な処理を選ぶことで、対象物をより長く、効果的に保護することができます。

新免鉄工所が選ばれる理由

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100年以上の信頼と実績

新免鉄工所は、創業から108年、防食溶射技術の進化とともに歩んできました。この長い歴史の中で培った技術と経験は、他にはない強みです。どのような環境でも、確実にお客様の資産を守るための最適な提案と施工を行ってまいりました。

金属溶射のエキスパートが在籍

金属溶射は高度な技術を要する作業です。当社では、業界屈指の専門家が在籍しており、最新の技術とノウハウを駆使して、最も過酷な環境下でも耐えうる高品質な溶射を提供しています。特に、大型構造物や長寿命が求められる案件では、その実力が発揮されます。

お客様に寄り添った提案力

私たちは、お客様一人ひとりのニーズに寄り添い、最適なソリューションを提供することをお約束します。塗装との違いをしっかりと説明し、金属溶射が本当に必要な場面で効果を最大限に発揮できるよう、最適なプランをご提案いたします。

徹底した品質管理とアフターサポート

金属溶射の品質は、仕上がりの精度や長期的な効果に直結します。当社では、施工中の品質管理を徹底しており、完璧な仕上がりを追求しています。また、施工後のアフターサポートも充実しており、お客様が安心してご利用いただけるよう努めています。

大型構造物もお任せください

新免鉄工所は、大型構造物の防食溶射を得意としています。橋梁や鉄塔といった大規模な案件でも、豊富な経験を持つ当社にお任せください。一度の施工で長期的な保護を実現し、メンテナンスの手間を大幅に軽減します。

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新免鉄工所は、塗装会社の皆様の信頼できるパートナーとして、これからもお客様の資産を守るために全力を尽くします。金属溶射に関するご相談やご質問がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。私たちが、貴社の大切な資産を守るお手伝いをさせていただきます。

防食を目的とする金属溶射なら、新免鉄工所にお任せください!

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